Quick Assessment

簡易調査診断パック

パソコンで施設管理データを確認する担当者

社会施設全般では建設後の維持管理予算が⼗分に確保されにくく、減価償却サイクルを⾒据えた現況データが整っている例は多くありません。

しかし⻑寿命化などの計画保全を進めるには、⼤まかでも施設全体の⽼朽化・劣化の実態を含めた現況をある程度の全体性を踏まえ把握しておく必要があります。

技術者にしか取り組めない各種の詳細調査は職員での対応が難しく委託となりがちですが、委託作業では費⽤⾯で毎年の適正な継続運用は現実的ではありません。

そこで、調査・診断・評価項⽬を最小化(最適化)、標準化し技術者では無い職員のマンパワーや適正費用と納品成果の有効再利用が見通せる外部委託でも運用が可能となる「簡易調査診断」を実施することが現実解です。

「簡易調査診断パック」では、調査結果データを受け、なぜその⼯事を他工事等と比べ優先的に⾏うのかを説明できるよう、構造棟別の改修優先度に関する評点評価(一覧作成)や過去の改修履歴を加味し評価の実態を適正に反映した簡易LCCデータが1棟15分程度で技術者でなくても作成可能になる各種サポートツール群も充実しています。

このように「簡易調査診断」のデータ群は先進の解析・評価業務への連携運用が可能とし修理修繕費用を最適化(最小化)する計画保全の実現へ向け中長期(長寿命化)計画立案の根拠データとして活用が可能です。

<特許情報>

「ガイド化された簡易調査診断」及びそれらに付随する「簡易LCC」他の評価手法は 弊社ビジネスモデル特許です)

発明の名称:建築物調査診断判定システム
発行国  :日本国特許庁(JP)
公報種別 :公開特許公報(A)
公開番号 :特開2003-228612(P2003-228612A)
公開日  :平成15年8月15日(2003.8.15)
出願番号 :特願2002-67679(P2002-67679)
出願日  :平成14年2月4日(2002.2.4)

基本機能の概要

Overview

簡易調査診断パックの製品構成

簡易調査診断を「職員作業のみで実施可能作業」として定着させるため、
劣化状態ランク別の写真付き調査ガイド・標準フォーマット化された点検結果記⼊シート・調査講習に加え、
AHP(階層解析法)評価/簡易LCCのツール群を⼀式で提供します。

1)簡易調査診断 実施キット

簡易調査診断ガイド 一式(雛形)
調査結果記入シート 一式(雛形)

2)ご担当職員様向け 講習会

午前:手順のレクチャー

  • 1.「簡易調査診断ガイド」に準じて調査し、評価・判定結果を「調査結果記載シー
     ト」に記載するノウハウ
  • 2.調査結果データを AHP機能を実装する評価シートに反映させる手順
  • 3.簡易LCCシートを用い、1棟15分、1施設30分程度でLCCを作成する手順

午後:現地OJT(サンプル施設)

午前のレクチャーを踏まえ、現地で実際に調査を行う OJTを兼ねた講習

3)AHPによる事業執行優先度
評価システム(Excel)

AHPによる事業執行優先度評価システム 一式
(標準形:カスタマイズ可/Excel互換インストール前提)

評価観点(例)

  • ・保全度(老朽化劣化度)
  • ・機能性(利用者の所感アンケート)
  • ・耐震性能(耐震調査)
  • ・重要性(施設用途別施策)
  • ・安全性(建築基準法12条調査結果)

上記の評価基準の重さを加味して総合評価し、施設単位で保全工事の執行優先度を一覧化できる意思決定支援ツールです。

4)簡易LCC作成システム
(Excel)

簡易LCC作成システム 一式
(標準形:カスタマイズ可/Excel互換インストール前提)

特長

  • ・既存の「建築年」「施設用途種別」別の雛形積算データ (新設時の積算データ)をコピーしてLCCを作成
  • ・改修履歴(改修年と費用)も加味
  • ・費用ボリュームのシミュレーションにフォーカスし、1棟15分、1施設30分程度でLCCを作成
  • ・中長期事業計画立案を支援するツール

Flow

簡易調査診断の流れ

  1. 調査準備

    ・調査票/調査ガイド、筆記用具、デジカメ、スケール類、打診用ハンマー、懐中電灯などを準備

    ・施設台帳・設計図書(可能なら竣工図)・施工図等を確認

    ・対象建物・対象室・設備概要・改修履歴を事前整理し、職員作業で回るためのガイド群を用意

     (PDF雛形:調査例/ガイダンス例/アンケート例/耐震優先度)

  2. 調査ポイント共有(調査前ミーティング)

    ・「どこを見るべきか」「どう記録するか」を短時間で共有

    ・端部・隅角など不具合が出やすい箇所にチェックポイントを絞って効率的に確認

  3. 評価・判定の確認(現地調査の前提合わせ)

    ・屋上・屋根・端部など、劣化が出やすい部位の見方を事前確認

    ・評価・診断・判定の基準をチームで揃える

  4. 講習会(机上+現地OJT)

    ・ガイドに沿った調査→評価→判定→記入のノウハウを教育

    ・午前:机上講習(考え方・記入・ツール反映)

    ・午後:現地OJT(実調査+AHP等の評価ツールへ登録)

  5. 評点評価(AHP)で優先度を決める

    ・調査データをAHPで評価し、事業の執行優先度を一覧化

    ・実施理由の根拠を明確にし、アカウンタビリティ(説明責任)を担保

    ・建築技術の結果だけでなく、多面的な評価基準を加味して判断

  6. 簡易LCCで改修計画・費用を見える化

    ・簡易LCCで修繕・更新費用を短時間で概算

    ・高度な専門スキルや膨大なデータ登録なしで算出でき、随時更新もしやすい

    ・中長期保全計画のベースデータとして活用(履歴があれば翌年以降も更新容易)

  7. 追加の調査・整理(必要に応じて)

    ・竣工図書の整理、機能性アンケート、耐震診断、12条点検、安全性確認

    ・施策・整備基準の明示化

    ・調査診断は「施設パトロール基準」で回し、恒久的に調査費用を低減

  8. 最終成果(ゴール)

    ・施設類型ごとの評価→実施方針へ展開

    ・公共施設マネジメント施策と連携し、継続的に成長する仕組みづくりを支援